オンランニングシューズチャート完全版|7モデルを重量・ドロップ・用途で選ぶ2026

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「オンのシューズって種類が多すぎて、どれが自分に合うのか分からない」——クラウドモンスター、クラウドサーファー、クラウドフロー、クラウドブーム……名前が似ているうえに、店頭では値段もバラバラ。オン(On)はスイス発の人気ブランドですが、ラインナップの全体像(チャート)が頭に入っていないと、せっかくの買い物で「思っていた走り心地と違った」となりがちです。

結論から言うと、オンのシューズは「重量」「ドロップ(かかととつま先の高低差)」「用途」の3つの軸で並べれば、自分の目的に合う1足がスッと見えてきます。本記事ではオンの主要7モデルを実数値で並べたチャートを作り、初心者の最初の1足からサブ3を狙うレース用まで、レベル別の選び方まで落とし込みました。

🏃 この記事でわかること
・オンランニングシューズチャートを「重量・ドロップ・用途」で読み解く方法
・主要7モデルの価格・重量・ドロップ・用途の一覧比較表(ランニングスタイル調べ)
・初心者/サブ4〜サブ5/サブ3.5以上のレベル別おすすめモデル
・オン特有のサイズ選び・耐久性の本音と、買い時の見極め方
目次

オンランニングシューズチャートは「3つの軸」で読むと迷わない

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オンのラインナップは年々増えていますが、選ぶときに見るべき数字は多くありません。クッション量を示す「ミッドソールの厚みと用途」、走りの傾向を決める「ドロップ」、そして脚への負担と反発のバランスを左右する「重量」。この3つを押さえれば、似た名前のモデルでも役割の違いがはっきりします。まずはこの読み方を身につけてから、個別モデルの章へ進んでください。

そもそもオンの「クラウドテック」とは何か

オンの最大の特徴は、ソールに空いた筒状の穴「クラウドテック(CloudTec®)」です。着地の衝撃を穴がつぶれて吸収し、つぶれが戻る力で前へ押し出す仕組みで、ふわっと沈んでポンと返る独特の足あたりが生まれます。2023年以降は穴がドミノ倒しのように連続してつぶれる「クラウドテック フェーズ」へ進化し、転がるような滑らかな接地になりました。

素材面ではEVAより軽く反発性の高い「Helion™(ヘリオン)スーパーフォーム」を併用するモデルが主流です。クラウドテックは見た目のインパクトが強いぶん、初代モデルでは穴に小石が詰まりやすい弱点もありました。最新世代では穴の配置が見直され、街履きでも詰まりにくくなっています。まずは「穴=オンの衝撃吸収システム」と理解しておけば十分です。

ドロップ4〜11mmの幅をどう読むか

ドロップはかかととつま先の高低差で、オンの主要モデルは4mm〜11mmと幅広く分布します。結論として、ドロップが大きい(10〜11mm)ほどかかと着地のランナーが走りやすく、小さい(4〜6mm)ほどフォアフット寄りで反発を活かしやすい傾向です。クラウドゴーは11mm、レース用のクラウドブームストライクは4mmと、用途で明確に違います。

かかとから入る初心者や、ふくらはぎに不安がある方はドロップ8〜11mmのモデルが無難です。一方でドロップ4〜6mmはアキレス腱やふくらはぎへの負荷が上がるため、いきなり低ドロップに移行すると張りや痛みが出やすいのが注意点。今履いているシューズのドロップを確認し、±2mm程度の範囲で乗り換えると体が順応しやすくなります。

重量215〜300gの帯で用途を見分ける

重量は用途を映す鏡です。オンの主要7モデルは215g(クラウドブームストライク)〜300g(クラウドランナー2)に分布し、おおむね「軽い=スピード・レース」「重い=クッション・耐久」と読めます。レース用カーボンは215g前後、デイリーの厚底は285〜300g前後と、用途ごとに重量帯がきれいに分かれているのがオンの分かりやすさです。

ただし「軽ければ良い」わけではありません。軽量モデルはソールが薄めだったり反発が強かったりして、脚力が伴わないと後半に脚が削られます。月間走行距離が100km以下のうちは、多少重くてもクッションのある270〜300g台で土台を作るほうが故障を避けられます。重量はサイズで変わるため、本記事の数値は各メーカー表記サイズ基準である点も覚えておいてください。

【ランニングスタイル調べ】オン主要7モデル比較チャート

ここまでの3軸でオンの現行主要7モデルを並べたのが下表です。価格・重量・ドロップ・用途を一覧にすると、自分が立つべき「列」が見えてきます。

モデル参考価格(税込)重量ドロップ主な用途
クラウドゴー17,600円程度約255g11mm初心者・デイリージョグ
クラウドサーファー220,900円約261g9mmデイリートレーナー
クラウドランナー218,700円約300g安定志向・ワイド対応
クラウドモンスター223,100円程度約295g6mm厚底デイリー・ロング
クラウドエクリプス20,680円約285g6mm最大クッション・ロング
クラウドフロー418,480円約235g8mmテンポ走・スピード練習
クラウドブームストライク36,300円約215g4mmレース・サブ3

数値は各メーカー表記サイズ・公式および販売店情報に基づく参考値です。価格は改定やセールで変動するため、最終確認はOn公式サイトで行ってください。オン以外のブランドも含めて全体を見比べたい方は、主要ブランドの比較記事も参考になります。

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走り始めの1足に向く「やさしい」3モデル

ランニングを始めたばかり、あるいは週末ジョグが中心という方には、反発の強すぎない素直なモデルが向きます。ここではクラウドゴー、クラウドサーファー2、クラウドランナー2の3足を取り上げます。いずれもドロップ9〜11mm前後でかかと着地に対応し、まずは「気持ちよく走り続けられる」ことを優先した選び方です。

クラウドゴー(Cloudgo)— 255g・ドロップ11mm

クラウドゴーはオンのなかでもエントリー向けの位置づけで、参考価格は17,600円程度。重量は約255g(メンズ)、ドロップは11mmと大きめで、かかとから入る初心者でも自然に体重移動できる設計です。CloudTec®にTPU製のSpeedboard®を組み合わせ、やわらかさのなかに芯のある安定感があります。

キロ6〜7分のジョグやウォーキング兼用、通勤ランなど「日常の延長で走る」シーンに合います。クッションは過剰でなく、街履きでも違和感のないすっきりした見た目も魅力です。一方で反発は控えめなので、ペース走やレースには物足りなさが出ます。あくまで土台づくりの1足と割り切り、スピードを求める段階になったら別モデルへ進むのが賢い使い方です。

クラウドサーファー2(Cloudsurfer 2)— 261g・ドロップ9mm

クラウドサーファー2は20,900円(税込)のデイリートレーナーで、オンの歴史を作った「サーファー」系統の2代目。重量は約261g(メンズ)、ドロップは前作の10mmから9mmへ変更されました。Helion™スーパーフォーム製の「CloudTec Phase™」が転がるような接地を生み、リカバリーランからロングジョグまで幅広くこなします。

1足で日々の練習をまとめたい初〜中級ランナーに最適で、キロ5分30秒〜7分のジョグで真価を発揮します。前作より通気性の高いメッシュになり、夏場の蒸れも軽減。注意点として、クラウドテック フェーズの接地は独特なので、従来の素直な厚底に慣れた人は最初に違和感を覚えることがあります。店頭で数歩走ってフィーリングを確かめてからの購入をおすすめします。

クラウドランナー2(Cloudrunner 2)— 300g・安定サポート

クラウドランナー2は定価18,700円のサポート系デイリーモデルで、重量は約300g(27.0cm)と本記事の7モデルで最も重い反面、どっしりした安定感が持ち味です。CloudTec®とSpeedboardでブレを抑える設計で、ワイド(幅広)展開があるのも大きな利点。着地が不安定になりやすい走り始めの時期を支えてくれます。

体重が重めの方、過去にオーバープロネーション(足が内側に倒れ込む)を指摘された方、長時間立ち仕事の合間に走る方に向きます。防水(ウォータープルーフ)仕様もあり、雨の日の通勤ランにも対応。デメリットは重量ゆえにスピード練習には不向きな点と、公式でドロップ表記が明確でないこと。スピードより「安定して距離を踏む」を優先する人向けの1足です。

⚠️ 注意したいポイント
この3モデルはいずれも「クラウドテック フェーズ」系の独特な接地感があります。従来の素直な厚底(アシックスやニューバランス系)から乗り換える場合、最初の数回は「ふわふわして頼りない」と感じる人が一定数います。最低でも30〜50kmは慣らし走行してから、合う合わないを判断してください。

クッションを最大化してロングを楽に走る2モデル

クッションを最大化してロングを楽に走る2モデルの解説画像

距離を踏むほど効いてくるのが脚へのダメージです。週末に20km以上を走る、フルマラソンに向けて走り込む——そんなフェーズで頼りになるのが、厚いミッドソールで衝撃を受け止めるクラウドモンスター2とクラウドエクリプス。どちらもドロップ6mmで接地は安定志向、ロングジョグの「脚の貯金」を守る役割を担います。

クラウドモンスター2(Cloudmonster 2)— 295g・ドロップ6mm

クラウドモンスター2は参考価格23,100円程度(発売時は21,780円から改定)の厚底デイリーで、重量は約295g(27.0cm)、ドロップ6mm。二重密度のHelion™スーパーフォームと大型のCloudTec®により、「モンスター」の名のとおり最大級のクッションと、沈み込みからの大きな反発が同居しています。

キロ5分30秒〜6分30秒のロングジョグや、フルマラソンに向けた走り込みでこそ生きるモデルです。脚への衝撃が大きい後半でもクッションが効き、翌日の脚の張りが軽く感じられます。注意点は約295gという重さで、スピード練習やレースには重すぎること。また厚底ゆえに不整地ではややぐらつきやすいので、ロードのロングジョグ用と割り切るのが正解です。

クラウドエクリプス(Cloudeclipse)— 285g・ドロップ6mm

クラウドエクリプスは20,680円(税込)で、オン史上でも屈指の極厚ミッドソールを持つモデル。重量は約285g(28.5cm)、ドロップ6mmで、「Double CloudTec Phase®」の2層構造が、まるで沈み込まないかのような安定した厚底感を生みます。モンスター2より反発はマイルドで、フワッと包み込む乗り味です。

リカバリージョグや、とにかく脚を守って距離を踏みたいLSD(ロング・スロー・ディスタンス)に最適。極厚なのに接地が安定しているため、厚底初心者でもグラつきにくいのが利点です。デメリットは反発が穏やかでペースを上げにくい点と、ソールが厚いぶん見た目のボリュームが大きいこと。スピードより快適性・脚の保護を最優先する人に刺さる1足です。

「厚底=速い」は誤解|モンスター2とエクリプスの使い分け

両者は同じドロップ6mmの厚底デイリーですが、役割は微妙に異なります。結論として、反発を活かして前へ進みたいならモンスター2、ひたすら脚を守りたいならエクリプスです。モンスター2は二重密度フォームの大きな反発で「走らされる」感覚があり、エクリプスは沈み込みを抑えた安定重視で「守られる」感覚が強いのが違いです。

使い分けの目安は、週末のロングジョグやビルドアップ走で多少ペースを上げたい日はモンスター2、疲労が溜まった日のリカバリーやLSDはエクリプス。どちらか1足だけ選ぶなら、ペースに幅を持たせやすいモンスター2が万能です。注意点は、どちらも約290g前後と重く、レースには不向きなこと。あくまで「脚づくりと回復」の道具と位置づけてください。

👟 ランナー目線の本音
意外と知られていないのが「厚底=速い」ではないという事実です。モンスター2もエクリプスも約290g前後と決して軽くなく、レースで上位を狙う道具ではありません。クッションは脚を“守る”ためのもので、タイムを“縮める”のは別の仕事。厚底デイリーで土台を作り、ここぞの一発はカーボンに任せる——この役割分担を理解すると、シューズ選びで遠回りしなくなります。

スピード練習とレースを狙う2モデル

タイムを意識し始めたら、軽くて反発の効いたモデルが武器になります。テンポ走やインターバルで使うクラウドフロー4と、レース本番でサブ3を狙うクラウドブームストライク。同じ「速く走る」でも役割はまったく違うので、ここを混同しないことが故障とタイム停滞を防ぐ鍵です。

クラウドフロー4(Cloudflow 4)— 235g・ドロップ8mm

クラウドフロー4は18,480円(最安17,800円前後)のスピードモデルで、重量は約235g(27.0cm)、ドロップ8mm。Helion™フォームとSpeedboardの組み合わせで、軽快さと適度なクッションを両立しています。「すべての人に、スピードを」をコンセプトに、練習からショートレースまで対応する万能スピードシューズです。

キロ4分30秒〜5分30秒のテンポ走、ペース走、5〜10kmのレースで力を発揮します。カーボンほど反発はクセがなく、脚づくりをしながらスピード刺激を入れたい中級者の相棒に最適。注意点は、クッションが厚底デイリーより薄めなので、これ1足でフルの距離を踏むと後半に脚が削られること。ジョグはモンスター系、ポイント練習はフロー4、と使い分けるのが王道です。

クラウドブームストライク(Cloudboom Strike)— 215g・カーボン・サブ3

クラウドブームストライクは36,300円(税込)のオン最速レーシングで、重量は約215g(27.0cm)、ドロップ4mm、ヒールスタックは約39.5mm。Helion™ HFスーパーフォームにフルレングスのカーボンSpeedboardを内蔵し、強烈なバウンスと推進力を生みます。日本記録達成にも使われたブランド史上最速モデルです。

フルマラソンで〜サブ3を狙うランナーのレース本番、あるいはLT走・ロング走の質を上げたいときに使います。反発は7モデル中で群を抜き、ポンポンと弾むように進む感覚は唯一無二。一方でドロップ4mmと反発が強いぶん、脚力が伴わないと逆に脚を消耗します。普段履きやジョグには不向きで、価格も高いため、「ここぞの勝負用」と割り切るのが正解です。

ジョグ用とレース用を混同してはいけない理由

フロー4とブームストライクはどちらも「速く走る」ためのモデルですが、混同すると故障とタイム停滞を招きます。結論として、日々のスピード練習はフロー4、レース本番だけブームストライクと切り分けるのが鉄則。カーボンのブームストライクを毎日履くと、強い反発で脚が回復せず、疲労が抜けないまま走り続けることになります。

実際にありがちな失敗が、高価なカーボンを「もったいないから」と普段のジョグにも使い、ふくらはぎやアキレス腱を痛めるケースです。カーボンは脚への負担が大きく、週1〜2回・ポイント練習とレースに限定するのが安全。日常のテンポ走はクセの少ないフロー4で十分刺激が入ります。道具の役割を分けることが、結果的にカーボンの寿命とあなたの脚を守ります。

クラウドフロー4が向く人クラウドブームストライクが向く人
普段のテンポ走・ペース走に使いたい
1足でレースも練習もこなしたい
カーボンのクセが苦手・予算2万円以内
フルでサブ3〜自己ベストを狙う
強い反発で後半まで押し切りたい
レース専用に投資する覚悟がある

あなたはどの列?レベル別おすすめモデルの組み合わせ

チャートと個別モデルが分かったら、最後は自分のレベルに当てはめます。ここでは「完走目標の初心者」「サブ4〜サブ5の中級者」「サブ3.5以上の上級者」の3段階で、最適なモデルと組み合わせを提案します。大切なのは1足で全部こなそうとしないこと。レベルが上がるほど「練習用」と「レース用」の役割分担が効いてきます。

初心者(完走目標):クラウドゴー or サーファー2の1足から

まず完走を目指す段階では、反発より「安定して走り続けられる」ことが最優先です。結論として、クラウドゴー(11mm)かクラウドサーファー2(9mm)の1足から始めるのが王道。ドロップが大きくかかと着地に優しく、価格も2万円前後で手が届きます。幅に不安があればワイド展開のあるクラウドランナー2も候補です。

使い方はシンプルで、週2〜3回・キロ7分前後のジョグをこの1足でこなします。最初からレース用カーボンに手を出すのは禁物。薄く反発が強いモデルは、脚ができていない初心者にとって故障リスクが高いだけです。まずは1足で200〜300kmを走り、シューズの寿命が見えてきた頃に2足目を検討する——この順番が遠回りに見えて最短です。

中級者(サブ4〜サブ5):モンスター2+フロー4の2足使い

サブ4〜サブ5を狙う段階では、練習の質が変わるので2足使いが効いてきます。おすすめはクラウドモンスター2(約295g・ジョグ用)とクラウドフロー4(約235g・ポイント練習用)の組み合わせ。厚底でロングジョグの脚を守りつつ、テンポ走では軽いフロー4でスピード刺激を入れる、という役割分担です。

具体的には、平日のジョグと週末のロングはモンスター2、火曜・木曜のペース走やインターバルはフロー4、と曜日で履き分けます。2足を交互に使うとソールの反発回復が進み、結果的にシューズの寿命も延びます。注意点は予算で、2足同時購入は4万円前後になること。まずジョグ用を先に買い、慣れてきたらスピード用を足す段階導入で十分です。サブ4向けの2足使いはこちらの記事でも詳しく解説しています。

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上級者(サブ3.5以上):エクリプスで土台、ブームストライクで勝負

サブ3.5以上を狙うなら、土台づくりとレースを明確に分けます。リカバリーとLSDはクラウドエクリプス(極厚クッション)で脚を徹底的に守り、レース本番と質の高いポイント練習はクラウドブームストライク(カーボン・約215g)で攻める二刀流が理想です。走り込み量が多いこの層こそ、回復用の厚底が効きます。

使い分けの目安は、週の8割をエクリプスやモンスター2などの保護系、残り2割をフロー4とブームストライクのスピード系に。カーボンは反発が強く脚への負担も大きいため、毎日履くと故障につながります。レース3〜4週間前から本番シューズに脚を慣らし、当日は履き慣れた状態で臨むのが鉄則。高価なカーボンを「練習で履きつぶす」のは最も避けたい失敗です。

✅ レベル別・最初の一歩
  1. 初心者: クラウドゴー or サーファー2を1足。まず200〜300km走る
  2. 中級者: ジョグ用モンスター2を先に購入→慣れたらフロー4を追加
  3. 上級者: 保護系8割+スピード系2割。カーボンはレース前3〜4週から慣らす

オンは「ハーフ上げ」が正解?サイズ選びとよくある失敗

オンのシューズで最も相談が多いのがサイズとフィットです。スタイリッシュな見た目の裏で、ラスト(足型)はやや細身。ここを知らずに普段のサイズで買うと「小指が当たる」「下りで爪が痛い」といった失敗につながります。買う前に押さえておきたいサイズ選びの勘どころを整理します。

細身ラスト問題:幅広・甲高ランナーは要注意

オンのモデルは全体に前足部がやや細身で、日本人に多い幅広・甲高の足だと窮屈に感じやすい傾向があります。よくある失敗が、いつものサイズで買ったらフルマラソンの30km過ぎに小指と親指が圧迫され、下りで爪が黒く内出血してしまうケース。足長は合っていても、幅が合わずトラブルになる典型例です。

対策は明確で、幅に不安があるならワイド展開のあるクラウドランナー2を選ぶか、ハーフサイズ上げて横方向の余裕を確保すること。可能なら夕方(足がむくむ時間帯)に厚手のランニングソックスを履いて試着するのが確実です。「デザインが好きだから」と無理にサイズを合わせると、長い距離で必ず後悔します。フィットだけは妥協しないでください。

アウトソールの穴に小石が詰まる・耐久性の本音

クラウドテックの穴は衝撃吸収に優れる一方、初代〜旧世代モデルでは穴に小石が挟まりやすいという弱点がありました。走行中にカチカチ音がして気になる、というのはオンユーザーあるあるです。最新世代では穴の配置が見直され、街履きレベルなら詰まりにくくなっていますが、砂利道の多いコースでは依然として起こり得ます。

耐久性は概ね一般的なロードシューズと同等で、ミッドソールのへたりを目安に500km前後が交換の目安です。ただしクラウドテックの穴のフチが削れてくると衝撃吸収が落ちるため、見た目以上に早く性能が低下したと感じる人もいます。小石が詰まったら早めに取り除く、定期的にソールの摩耗をチェックする、といった地味なケアが寿命を延ばします。

ハーフサイズの選び方とワイドモデルの有無

結論として、オンは「足長ジャストか、迷ったらハーフ上げ」が無難です。細身ラストのため、つま先に5〜10mmの余裕(捨て寸)を取らないと、下りや後半で指先がぶつかります。普段26.0cmなら26.5cmを試す価値があり、特に厚手ソックスを使う人やフルマラソン用途では半サイズ上げが効きます。

ワイド対応はモデルによって異なり、クラウドランナー2のようにワイド展開のあるモデルもあれば、レース系のように標準幅のみのモデルもあります。幅広の人がレース用カーボンを狙う場合は、選択肢が限られる点を覚悟しておきましょう。最終的には試着が一番確実です。ネット購入なら、サイズ交換に対応した公式ストアや正規取扱店を選ぶとリスクを抑えられます。

✅ オンのサイズ選びチェックリスト
  • ☑ つま先に5〜10mmの捨て寸があるか
  • ☐ 幅広・甲高なら迷わずハーフ上げ or ワイドモデル
  • ☐ 試着は夕方+ランニングソックスで
  • ☐ ネット購入はサイズ交換対応の店を選ぶ

価格と買い方|新作・型落ち・セールの賢い狙い方

オンは1足17,600円〜36,300円とブランドのなかでも高めの価格帯です。だからこそ買い方を工夫すると数千円〜1万円単位で差がつきます。新作にこだわるか、型落ちで賢く揃えるか。用途とのミスマッチを避けながらコストを抑えるコツを紹介します。

17,600〜36,300円の価格帯マップ

本記事の7モデルを価格順に並べると、エントリーのクラウドゴー(17,600円程度)からレース用クラウドブームストライク(36,300円)まで約2倍の開きがあります。デイリー系は1.7万〜2.3万円、レース用カーボンだけが3.6万円台と、用途で価格帯がはっきり分かれているのが特徴です。まずは自分の用途の相場感をつかみましょう。

初心者がいきなり3万円超のカーボンを買う必要はなく、まずは2万円前後のデイリーで十分です。逆に、サブ3を本気で狙うならレース用への投資は妥当な勝負代。注意点は、価格は改定やセールで動くため、本記事の数値も参考値ということ。最新の正確な価格は必ず公式または正規店で確認してください。予算配分は「ジョグ用を厚く、レース用は目標が固まってから」が鉄則です。

型落ち(サーファー初代・フロー旧作)を狙うときの注意

コストを抑える王道が型落ちの活用です。クラウドサーファー初代やクラウドフローの旧作などは、新モデル発売後に価格が下がり、定価の2〜4割引で手に入ることがあります。性能は最新作と大きく変わらないモデルも多く、賢い選択肢です。ただし1つ落とし穴があります。

よくある失敗が、「同じサーファーだから」と型落ちを買ったら、世代でドロップやフィーリングが違って用途に合わなかったケース。たとえばサーファー初代(10mm)と2代目(9mm)では接地感が異なります。型落ちを狙うときは、必ず本記事のようなチャートで世代ごとのスペックを確認してから買うこと。「名前が同じ=同じ走り」ではない点に注意してください。型落ちの賢い探し方はこちらも参考になります。

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試着すべきか・どこで買うか

結論として、オンは細身ラストゆえ可能な限り試着推奨です。とくに初めてオンを買う人、幅広・甲高の人、レース用に投資する人は、店頭で数歩走ってフィットと接地感を確かめてから決めるとミスマッチを防げます。フィーリングが独特なモデルが多いだけに、数値だけでは判断しきれません。

サイズ感を一度つかんだリピーターなら、ネット購入で型落ちやセールを狙うのが効率的です。その際はサイズ交換に対応した公式ストアや正規取扱店を選ぶのが安全。フリマアプリの中古は安い反面、ソールのへたり具合が分からず、衝撃吸収が落ちた個体を掴むリスクがあります。価格だけで飛びつかず、「自分の用途・足型に合うか」を最後まで軸にしてください。

まとめ|オンランニングシューズチャートは「用途×レベル」で選べば失敗しない

オンのシューズは種類が多くて迷いがちですが、「重量」「ドロップ」「用途」の3軸で並べたチャートに当てはめれば、自分に合う1足は明確になります。クッションで脚を守るモデルとスピードを出すモデルは役割が違い、レベルが上がるほど練習用とレース用の使い分けが効いてきます。「1足で全部」をやめることが、故障を避けてタイムを伸ばす近道です。

🏃 この記事の要点
・オンは「重量215〜300g/ドロップ4〜11mm/用途」の3軸で読むと迷わない
・初心者はクラウドゴー or サーファー2の1足から、まず200〜300km
・中級者はモンスター2(ジョグ)+フロー4(ポイント)の2足使い
・上級者はエクリプスで土台、クラウドブームストライク(カーボン)で勝負
・ラストは細身。幅広・甲高はハーフ上げ or ワイドモデルを
・厚底=速いではない。クッションは“守る”、カーボンは“縮める”
・型落ちは世代でスペックが違う。チャートで確認してから買う

最初の一歩は、自分が今どの列に立っているかを決めることです。完走を目指すならクラウドゴーかサーファー2を1足。タイムを狙い始めたら、ジョグ用とスピード用を分ける。その判断材料が、本記事の比較チャートです。価格やスペックは変動するため、最終的な購入前には公式サイトと店頭で実物を確認し、あなたの足とゴールに合う1足を選んでください。走り出すのが楽しみになる相棒が、きっと見つかります。

※本記事のスペック・価格は2026年6月時点の公式および販売店情報に基づく参考値です。最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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フルマラソン完走を目指して日々トレーニング中の市民ランナー。シューズ選びやトレーニングメニュー、大会レポートなど、走ることを楽しむすべての人に役立つ情報を発信しています。初心者ランナーの気持ちに寄り添った記事を心がけています。

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