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ネットでシューズを探していて「インフィニティラン」にたどり着いたものの、ナイキ公式では商品ページが見つからず、通販サイトにはなぜか在庫が並んでいる。この妙な状態に引っかかって検索した人が、今いちばん多いはずです。
結論から書きます。インフィニティランは、ナイキ公式の現行ロードランニングシューズ一覧からすでに姿を消しました。最終モデルのナイキ インフィニティラン 4は生産が終わり、いま買えるのは流通在庫だけです。そして後継の役割は、ボメロとストラクチャーの2系統に引き継がれています。
ただし「もう買う価値がない」という話ではありません。約354gという重さと引き換えに手に入る安定感は、いまのナイキのラインナップにそのまま同じ形で残っているわけではないからです。この記事では、インフィニティランがどういう思想で作られたのか、なぜ消えたのか、有名な「怪我の発生率が52%減少」という数字をどこまで信じていいのか、そして今から選ぶなら何を買えばいいのかを、ナイキ公式の一次情報だけを根拠に整理します。
・インフィニティランがナイキ公式から消えた理由と、いま買える在庫の正体
・最終モデル インフィニティラン 4の重量・オフセット・素材を公式値で確認
・「怪我52%減」の研究の中身と、その数字の限界
・後継となるボメロ 18/ストラクチャー 26/ペガサス 42の選び分け
インフィニティランは、ナイキが「怪我」に正面から挑んだシューズだった

ロッキングチェアのような形が最初のコンセプトだった
このシリーズの出発点は、速く走るための靴ではありませんでした。ナイキが2019年11月に出したリアクト インフィニティ ラン フライニットの発表資料には、柔らかく反発性のある幅広のミッドソールと、ロッキングチェアのようなソール形状という2つの特徴が明記されています。着地から爪先での蹴り出しまで、足首を余計に働かせずに前へ転がすという発想です。
この形が効くのは、フォームがまだ固まっていないランナーです。ペースが落ちてきて着地が乱れる後半でも、ソールの丸みが体重移動を勝手に前へ送ってくれるため、蹴り出しの負担が一箇所に集中しにくくなります。日本での発売は2020年1月30日から、NIKEアプリ、NIKE.COM、及び一部のNIKE販売店でした。
一方で、この丸いソールは反発を返してくれる厚底カーボンとはまったく別物です。自分の脚で地面を掴んで蹴りたいタイプのランナーは、着地の自由度が奪われる感覚を嫌います。トラック練習で使うと接地時間が伸びて走りづらい、という評価が当初からついて回ったのは、そもそもそういう設計だったからです。
幅広ミッドソールが狙っていたのは推進力ではなく安定
インフィニティランの見た目でいちばん特徴的なのが、ソールの張り出しです。接地面を左右に広げることで、着地の瞬間に足が内外へ倒れ込む幅を物理的に小さくしています。安定性シューズによくある、内側だけ硬い樹脂を入れて動きを止める方式とは考え方が逆で、面積で受け止めるアプローチです。
この設計は、月間走行距離を増やしている途中のランナーと相性がよく働きます。距離を伸ばす時期はフォームが崩れるタイミングが増えるため、脚が振られたときに支えてくれる面積があること自体が効きます。ジョグ用に1足だけ持つなら、この安定側に振った靴を選ぶ意味は今も変わりません。
注意点は重量です。面積を広げれば素材が増え、重さは増します。インフィニティラン 4の重量はナイキ公式表記で約354g(メンズUS9)。軽さで走りを助けるタイプではないので、そこを期待して買うと違和感が残ります。
名前が「リアクト」から「InfinityRN」に変わった理由
シリーズ名は途中で変わっています。初代から数えて3代目まではリアクト インフィニティ ラン フライニットという名前で、ミッドソール素材のリアクトが名前の先頭に立っていました。4代目でナイキ インフィニティラン 4(英語表記はInfinityRN 4)へ変わり、素材名が外れています。
これは中身が変わったからです。4代目では新素材のReactXフォームが初めて採用され、ナイキ公式の発表によればエネルギーリターンは従来のナイキリアクト比で13%増、ミッドソール製造時のCO2排出量は少なくとも43%削減とされています。素材が別物になったため、旧素材の名前を冠したままにできなくなった、という整理です。
検索するときに混乱するのはここです。「リアクト インフィニティ ラン」で調べると2020〜2022年の記事が、「インフィニティラン 4」で調べると2023年以降の記事が出てきます。中古やアウトレットで買う場合、この2つは別世代なので、レビューを読むときは必ず何代目の話かを確認してください。
最終モデル インフィニティラン 4のスペックを公式値で分解する
約354gという重さをどう捉えるか
インフィニティラン 4の公式重量は約354g(メンズUS9)です。デイリートレーナーとしては重い部類で、同じナイキの現行モデルと並べるとその差がはっきりします。ペガサス 42は約280g(27cm片方)、ボメロ 18は約325g(メンズ28cm・ワイド)、ストラクチャー 26は約321g(メンズ28cm)。インフィニティラン 4はこのどれよりも重い側にいます。
この重さが効いてくるのは、キロ6分より遅いジョグです。ゆっくり走る領域では脚を素早く回す必要がないため、重量よりも接地の安定と沈み込みの深さのほうが体感を左右します。逆に、キロ5分を切るペースで動かそうとすると、重さがそのまま脚の回転の遅れとして返ってきます。
失敗しやすいのは、レース用と練習用を1足で兼ねようとするケースです。この靴でロング走を積んでから本番だけ軽いレースシューズに履き替えると、脚の回し方が違いすぎて本番でふくらはぎが張ります。ジョグ用と割り切って、スピード練習は別の靴を用意するのが現実的な使い方です。
オフセット9mmとReactXフォームの組み合わせ
ヒールとつま先の高低差、いわゆるオフセットは9mmです。ナイキの現行ロードモデルはペガサス 42・ボメロ 18・ストラクチャー 26がいずれも10mmなので、インフィニティラン 4はわずかに低い設定でした。数字としては小さな差ですが、かかとからの落差が減るぶん、足首とアキレス腱にかかる角度は現行3モデルとは微妙に違います。
ミッドソールに入るのがReactXフォームです。ナイキが5年かけて開発した素材で、圧縮成形ではなく射出成形で作ることで、性能と製造時の環境負荷を両立させたと説明されています。踏んだ感触は、柔らかく沈むというより、粘って戻ってくる方向です。
ここで注意したいのは、ReactXは反発で前に運ぶ素材ではないという点です。レース用のZoomXのような跳ね返りを期待して履くと、「思ったより進まない」と感じます。ミッドソール素材ごとの性格の違いは、走り心地に直結する部分なので、シューズ選びの前に一度整理しておくと迷いが減ります。

「厚底」「カーボン」「反発」――シューズ選びでよく聞く言葉ですが、その性能の正体はほとんどがミッドソール、つまりアウトソールとインソールの間にあるスポンジ状の層…
耐水ライナー入りフライニットという地味な当たり
4代目のアッパーは新しいナイキフライニットで、耐水性ライナーが入っています。防水シューズではありませんが、路面が濡れている日や小雨のジョグで、靴下まで一気に染みるまでの時間を稼いでくれます。ナイキ公式によれば、このアッパー製造では従来のフットウェアのアッパー製造に比べ廃棄物を平均60%削減しているとされています。
実用面で効くのは、朝の芝や河川敷を走るランナーです。夜露で濡れた区間を通ると通常のメッシュはすぐに水を吸って重くなりますが、耐水ライナーがあると重量増加が始まるまでのタイミングが遅れます。冬の早朝ジョグで足先の冷えを嫌う人にも向きます。
デメリットは通気性です。水を通しにくい層がある以上、真夏の日中に走ると内部が蒸れます。夏場のメインシューズにすると足裏がふやけてマメの原因になるので、季節でローテーションを組むほうが無難です。
定価18,700円は当時どういう位置だったか
インフィニティラン 4の定価は18,700円でした。2023年8月3日にナイキメンバー先行、8月10日から各NIKE販売店で発売という流れです。当時のナイキのデイリートレーナーの中では上のほうの価格帯で、ReactXという新素材を初めて載せたフラッグシップという位置づけでした。
いま流通在庫として売られている価格は、店舗や時期によって動きます。ナイキ公式の現行一覧から外れている以上、定価で売られていることのほうが少なく、型落ち扱いの値付けになっているケースが大半です。ただし人気サイズから減っていくため、安いからといって在庫がいつまでもあるとは限りません。
比較対象として現行モデルの定価を置くと、ボメロ 18とストラクチャー 26がともに17,600円、ペガサス 42が18,700円です。つまり在庫のインフィニティラン 4が定価に近い値段で残っている場合、あえてそれを選ぶ理由は薄くなります。
エネルギーリターンは従来のナイキリアクト比で13%増、ミッドソール製造時のCO2排出量は少なくとも43%削減。射出成形という新しい製法によって、性能と環境負荷の両立を狙った素材です(出典:ナイキ公式ニュースリリース)。
なぜナイキ公式から姿を消したのか

ロードラインはペガサス・ボメロ・ストラクチャーの3本柱に集約された
理由は単純で、ナイキがロードランニングシューズのライン整理を進めたからです。現在のナイキ公式のメンズ ロードランニングシューズ一覧に並ぶのは、ペガサス系、ボメロ系、ストラクチャー系の3系統と、その上位版であるプラス・プレミアムです。インフィニティという名前のモデルは、この一覧に含まれていません。
役割で見ると筋が通っています。クッションを求める人はボメロへ、安定を求める人はストラクチャーへ、万能型はペガサスへ。インフィニティランが担っていた「クッションと安定の中間」というポジションは、ボメロとストラクチャーが両側から埋める形になりました。
買う側から見た影響は、選択肢の分かりやすさと引き換えに、中間の性格を持つ1足が消えたことです。クッションも安定もそこそこ欲しいという要望は、いまはボメロ 18かストラクチャー 26のどちらかに寄せて選ぶ必要があります。
公式サイトで確認できる現在の状況
この記事の執筆時点で、ナイキ公式のメンズ ロードランニングシューズ一覧に掲載されているのは、ペガサス プラス 2、ペガサス 42、ペガサス プレミアム、ペガサス 42 イージーオン、ボメロ プレミアム、ボメロ プラス、ボメロ 18、ストラクチャー 26、ストラクチャー プラスなどです。インフィニティランの名前は出てきません。
自分で確認したい場合は、ナイキ公式のメンズ ロードランニングシューズ一覧を開いて、モデル名を目で追うのがいちばん早いです。個別モデルの商品ページが消えていても、ブランドの解説ページだけが残っていることがあるため、一覧に載っているかどうかで判断してください。
ここを見誤ると、解説ページだけを見て「まだ現行だ」と思い込みます。ナイキに限らず、メーカーの技術紹介ページは商品が終わってもしばらく残るのが普通です。現行かどうかの判定は、必ず購入できる商品一覧側で行うのが安全です。
検索結果の上位に残っているインフィニティラン 4の商品ページリンクは、開くと表示できないことがあります。メーカー公式の現行ラインナップは、解説ページではなく商品一覧ページで確認してください。
「まだ売っている」の正体は流通在庫
通販サイトや量販店にインフィニティラン 4が並んでいるのは、生産終了後にサプライチェーンへ流れた在庫が残っているためです。新しく作られてはいないので、時間が経つほどサイズとカラーの選択肢は減っていきます。人気の26.0〜27.0cm付近から先に消えるのが通例です。
買う側にとってのメリットは価格です。現行モデルではない以上、値付けは下がる方向に動きます。同じ予算で1サイズ違いを2足押さえておく、といった買い方ができるのは在庫品ならではです。
デメリットは、次がないことです。気に入っても再購入できず、足が慣れた頃に同じ靴が手に入らなくなります。ローテーションの主力に据えるつもりなら、現行モデルから選んだほうが長期的には楽です。
「怪我52%減」という数字はどこまで信じていいのか
研究の中身は226名・12週間・比較対象はストラクチャー 22
インフィニティランを語るときに必ず出てくるのが、怪我の発生率が52%減少したという数字です。出所ははっきりしています。ナイキが外部委託し、ブリティッシュ コロンビア スポーツ 医学研究財団(BCSMRF)が実施した調査で、226名のランナーを12週間追跡したものです。
比較対象はナイキ エア ズーム ストラクチャー 22でした。結果は、ストラクチャー 22を履いたグループの30.3%が怪我を経験したのに対し、リアクト インフィニティ ランを履いたグループでは14.5%だったというもの。この差を割合で表現したのが52%減という表現です。
数字そのものは公式リリースに明記されており、ナイキの発表資料で誰でも確認できます。マーケティングのために作られた曖昧なキャッチコピーではなく、比較対象と被験者数と期間が示されている点は評価できます。
ストラクチャー 22グループの怪我経験者は30.3%、リアクト インフィニティ ランのグループは14.5%。被験者226名、追跡期間12週間、実施はブリティッシュ コロンビア スポーツ 医学研究財団(出典:ナイキ公式ニュースリリース)。
実は、この試験は「どのランナーにも当てはまる」設計ではない
意外と知られていませんが、この研究には前提の限定があります。まず、依頼主がナイキであり、比較対象もナイキ製のシューズです。つまり「他社の安定性シューズより優れている」ことを示した試験ではありません。示されたのは、同じナイキの中で従来型と新型を比べたときの差です。
もうひとつは被験者の性質です。追跡されたのはハーフマラソンに向けて12週間トレーニングした集団で、全員が同じ2足のどちらかを割り当てられました。硬めの安定性シューズが合わないタイプの人がストラクチャー 22側に振り分けられれば、その人の怪我リスクは上がります。海外のレビュワーからも、対照群の設定が結果を有利にしているのではないかという指摘が出ています。
ここから引き出せる実務的な結論は、「この靴を履けば怪我が半分になる」ではありません。「足に合っていないシューズを履き続けることは、それ自体がリスク要因になり得る」という一般則です。なお、痛みが出ている状態での対処は自己判断ではなく医療機関に相談してください。
それでも、この数字には読む価値がある
批判があるからといって、この試験を捨てる必要はありません。シューズメーカーが被験者数と期間と比較対象を公開して数値を出すこと自体が珍しく、少なくとも検証可能な形になっているからです。中身を見て自分で判断できる情報は、根拠を示さない宣伝文句より扱いやすいはずです。
使い方としては、「自分の足のタイプと真逆の靴で距離を積むと痛い目に遭う」というリマインダーとして読むのが実用的です。かかとが内側に倒れやすい人が完全なニュートラル設計で月に150km走れば、どこかに負担が出ます。逆も同じです。
注意したいのは、数字を根拠に安心してしまうことです。シューズは走行距離やフォーム、休養の取り方といった他の要因のひとつにすぎません。1足の性能で走り方の粗が消えるわけではないので、練習量の増やし方は別問題として管理する必要があります。
履いて合う人・合わない人がはっきり分かれる

合うのはキロ6分より遅いジョグ中心のランナー
この靴が力を発揮するのは、ゆっくり長く走る場面です。約354gの重量とオフセット9mmという設定は、速く動かすためではなく、着地を安定させて走行距離を積むための組み合わせだからです。週末に90分以上のロング走をする人、通勤ランで距離を稼ぐ人には噛み合います。
体重がある程度あるランナーにも向きます。柔らかいだけのミッドソールは体重が重いほど底づきしやすくなりますが、幅広ソールで面積を稼ぐ設計は沈み込みを横方向で支えます。走り始めて半年以内で、まだフォームが固まっていない人にも扱いやすい部類です。
逆に、体重が軽くピッチが速いランナーだと、ソールを潰しきれずに硬く感じることがあります。そういう人は同じ重さを払うならクッションが深いモデルを選んだほうが、脚が楽になります。
失敗パターン:スピード練習に投入して脚を痛める
よくある失敗が、1足で全部やろうとしてインターバルやペース走まで同じ靴で走ってしまうケースです。原因ははっきりしていて、重量が約354gあるうえに、ソールの丸みが接地をコントロールする設計になっているためです。速く動かそうとすると、足を素早く引き上げる動作にシューズがついてきません。
結果として起きるのは、脚が流れた状態での接地の繰り返しです。ふくらはぎと前脛骨筋に張りが残り、翌日のジョグでフォームが崩れます。距離は踏めているのにタイムが伸びない、という停滞にもつながります。
対策はシンプルで、用途を分けることです。ジョグとロング走はこの靴、閾値走やインターバルは軽いモデル、と決めておけば起きません。ペース別のシューズの使い分けは、練習の質そのものを左右します。

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幅広トゥボックスは救いにも緩さにもなる
4代目では前作より前足部にゆとりが持たされ、中足部サポートシステムが追加されました。足幅が広い人や、長い距離で足がむくむ人にとっては歓迎すべき変更です。指が横に広がるスペースがあると、後半に小指側が当たって痛くなる問題が減ります。
一方で、足幅が細い人には余ります。前足部が泳ぐと、着地のたびに足が靴の中で微妙に動き、その摩擦がマメになります。試着できるなら、つま先を靴の前に軽く当てた状態でかかとに指が入るかを確認してください。
ナイキ公式の商品ページには、このモデルについて小さめの作りで、ハーフサイズ上を推奨する旨の注記が出ていました。在庫を通販で買う場合、普段のナイキのサイズをそのまま選ぶと窮屈に感じる可能性があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 幅広ソールで着地が横にぶれにくい 耐水ライナーで濡れた路面に強い 型落ちのため現行モデルより買いやすい 前足部にゆとりがあり長距離で指が痛くなりにくい | 約354gと重くスピード練習に不向き 生産終了でサイズ・カラーが選べない 気に入っても同じ靴を買い直せない 通気性は高くなく真夏の日中は蒸れる |

後継となる現行4モデルの選び分け
クッション重視ならボメロ 18
インフィニティランのクッション面を引き継いだのがボメロ 18です。定価は17,600円、重量は約325g(メンズ28cm・ワイド)、オフセットは10mm。ミッドソールはReactXフォームの上にZoomXフォームを重ねた2層構造で、ナイキ公式によれば従来のReactテクノロジーより反発性が13%向上しています。
ボメロ 17より6mm高いミッドソールを採用しているため、沈み込みの深さはインフィニティランより明確に出ます。脚に疲れが残った日のジョグ、フルマラソン後のリカバリー走、長時間立ち仕事の翌日のランなど、脚を守りたい場面で使いやすい1足です。
注意点は、柔らかい靴に慣れていないと安定を失いやすいことです。着地でぐらつく感覚が出る人は、次に挙げるストラクチャー 26のほうが合います。現在のラインナップはナイキ公式のボメロ一覧で確認できます。
疲れた日のジョグを脚に優しくしたいなら、2層フォームで沈み込むこの1足▼
安定重視ならストラクチャー 26
インフィニティランが持っていた「支えてくれる感じ」に近いのがストラクチャー 26です。定価は17,600円、重量は約321g(メンズ28cm)、オフセットは10mm。フルレングスのReactXフォームにミッドフットサポートシステムを組み合わせ、ナイキで最も安定性の高い履き心地をうたっています。
向いているのは、着地でかかとが内側に倒れやすい人、長い距離の後半でフォームが崩れる人です。皮肉なことに、52%減の研究で比較対象にされたストラクチャーが、いまはインフィニティランの受け皿になっているという構図になっています。
デメリットは、サポートが効くぶん自由度が下がることです。フォームが安定していてスピードを出したい人には介入が強く感じられます。現行モデルはナイキ公式のストラクチャー一覧で確認できます。
万能に戻すならペガサス 42
ジョグもテンポ走も1足でこなしたいなら、ペガサス 42が現実解です。定価は18,700円、重量は約280g(27cm片方)、オフセットは10mm。ReactXフォームにフルレングスのAir Zoomユニットを組み合わせた構成で、インフィニティラン 4より軽く仕上がっています。
使い分けとしては、平日のジョグからビルドアップ走まで幅広く対応できる位置です。シューズを何足も持てない人が最初の1足を選ぶなら、重い安定型よりこちらのほうが練習の幅は広がります。ペガサス 41から前足部にゆとりを持たせたフィットに変更されている点も、幅広の足には効きます。
注意点は、クッションの深さではボメロ 18に届かないことです。脚を守る目的が第一なら選択肢は変わります。ペガサス 42の細かい変更点は個別に検証しています。

「ペガサス42って、結局41から何が変わったの?」——ナイキのランニングシューズを買い替えるタイミングで、この疑問にぶつかる市民ランナーは多いはずです。ネットを…
ジョグからテンポ走まで1足でこなすなら、軽さと万能さを両立したこの1足▼
もっと柔らかく軽く走りたいならボメロ プラス
予算を上げられるなら、ボメロ プラスという選択肢があります。定価は22,000円、重量は約292g(メンズ28cm)、オフセットは10mm。ミッドソールはフルレングスのZoomXフォームで、ボメロ 18より軽いのに厚みがあるという構成です。
向いているのは、クッションは欲しいが重さで脚が止まるのが嫌な人です。インフィニティラン 4から乗り換えると、着地の深さは近いのに脚の回転が軽くなる方向に変わります。ロング走を頻繁に入れるサブ4前後のランナーには使いどころが多い1足です。
デメリットは価格と耐久性です。ZoomXは柔らかい反面ヘタりが早い素材なので、毎日のジョグ全部をこれで賄うとコストがかさみます。ロング走専用に置いて、普段のジョグは別の靴に任せる運用が向いています。
| モデル | 重量 | オフセット | 定価 |
|---|---|---|---|
| インフィニティラン 4(生産終了) | 約354g(メンズUS9) | 9mm | 18,700円 |
| ボメロ 18 | 約325g(メンズ28cm・ワイド) | 10mm | 17,600円 |
| ストラクチャー 26 | 約321g(メンズ28cm) | 10mm | 17,600円 |
| ペガサス 42 | 約280g(27cm片方) | 10mm | 18,700円 |
| ボメロ プラス | 約292g(メンズ28cm) | 10mm | 22,000円 |
※ランニングスタイル調べ。重量・オフセット・定価はいずれもナイキ公式の商品ページ表記に基づく(重量の基準サイズはモデルごとに公式表記のまま記載)。
型落ち在庫を買うときの手順と落とし穴
買う前に確認したい3つのこと
在庫品を買う場合、現行モデルを買うときとは確認すべき点が変わります。まず見るのはサイズ展開です。生産が終わっている以上、自分のサイズが残っているかどうかがすべてで、色の好みは後回しにするしかありません。
次に見るのが値付けです。定価に近い値段で残っているなら、17,600円で買える現行のボメロ 18やストラクチャー 26と比べて、あえて選ぶ理由があるかを考えたほうがいいでしょう。型落ちの利点は価格差なので、そこが出ていない在庫を掴む意味は薄くなります。
3つ目が販売元です。ナイキ公式の商品一覧から外れているため、購入先は量販店や通販が中心になります。返品・交換の条件がサイズ違いに対応しているかを、買う前に必ず確認してください。
- Step1: ナイキ公式の現行一覧を開き、いま買えるモデルを把握する
- Step2: 在庫のインフィニティラン 4の価格を、現行モデルの定価と並べて比べる
- Step3: 自分のサイズが残っていれば、返品条件を確認したうえで確保する
失敗パターン:長く眠っていた在庫でソールが劣化していた
2つ目の失敗パターンが、保管期間の長い在庫を安さだけで選んでしまうケースです。原因は、ランニングシューズのミッドソールが未使用でも時間の経過で劣化していく点にあります。とくに直射日光や高温多湿の環境で長く置かれていた個体は、走り出してすぐに違和感が出ます。
症状としてわかりやすいのは、履いた瞬間の反発が妙に鈍い、ソールの側面に細かいひび割れが見える、アウトソールのラバーが硬くなっているといったものです。走行距離を積む前にこの状態なら、期待した寿命は得られません。
対策は購入先の選び方です。回転の速い量販店やメーカー系のアウトレットは在庫の入れ替わりが早く、極端に古い個体を掴みにくくなります。逆に、あまりに安い個人出品は保管状態がわからないので、価格差ぶんのリスクを取る覚悟が必要です。型落ちシューズの買い方は、狙う時期と店の選び方で結果がはっきり変わります。

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サイズが半端しか残っていないときの判断
在庫が減ってくると、自分のサイズはなく前後のサイズだけが残るという状況になります。この場合の原則は、小さいほうを妥協で買わないことです。ナイキ公式が小さめの作りと注記していたモデルなので、さらに下のサイズを選ぶと前足部が確実に窮屈になります。
上のサイズしかない場合は、厚手のソックスやインソールで調整できる余地があります。ただし調整できるのはハーフサイズ程度までで、1サイズ以上大きいものを埋めようとすると、かかとが浮いて靴擦れの原因になります。
そもそも、サイズを妥協してまで生産終了モデルを追う必要はありません。同じ予算で現行のストラクチャー 26やボメロ 18が正しいサイズで買えるなら、そちらのほうが走る時間は快適になります。在庫探しに時間を使うより、走る時間に回したほうが結果は出ます。
- ☑ 自分のサイズが残っているか(小さめの作りに注意)
- ☐ 現行モデルの定価と比べて価格差が出ているか
- ☐ ソール側面にひび割れや変色がないか
- ☐ サイズ違いの返品・交換に対応しているか
- ☐ スピード練習用の別の1足を持っているか
生産終了モデルを追いかける市民ランナーの多くは、性能そのものより「足に合っていた記憶」を買い直そうとしています。ただ、シリーズが終わるということは、その形の靴が二度と手に入らないということでもあります。在庫を買い足すより、いまのラインナップで近い性格の1足を早めに見つけて足を慣らすほうが、結果的にストレスは少なくなります。
まとめ|いま選ぶなら答えはこうなる
インフィニティランという名前が終わったのは、性能が劣っていたからではなく、ナイキがロードの棚をペガサス・ボメロ・ストラクチャーの3系統に整理したからです。その中間にあった性格は、いまはボメロ 18の柔らかさと、ストラクチャー 26の支えに分かれて残っています。最初の一歩としておすすめしたいのは、この2足を店頭で片足ずつ履き比べてみることです。着地でぐらつくならストラクチャー、脚が疲れているならボメロ、と自分の体が答えを出してくれます。在庫のインフィニティラン 4を狙うなら、サイズと価格差の2点だけを判断基準にして、条件が揃わなければ潔く現行モデルに切り替えてください。
※価格・在庫状況は変動します。購入前に最新情報は公式サイトでご確認ください。




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