ナイキ・アシックスほか主要ブランドのランニングシューズ比較|初心者が失敗しない選び方

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「ナイキがいいの?アシックスがいいの?ほかのブランドはどう違うの?」——ランニングシューズを探し始めると、まずブランドの多さで手が止まります。スポーツショップの壁一面に並んだ何十足を前に、結局「人気そうなやつ」を選んでしまい、走り出してから後悔する。そんな声をよく聞きます。

結論から言うと、シューズ選びはブランド名で決めるものではありません。大事なのは「足型との相性」「クッションと反発のバランス」「自分のレベルと目的」の3つ。これさえ押さえれば、ナイキ・アシックスほか主要ブランドのどれを選んでも、あなたに合う一足にたどり着けます。この記事では主要7ブランドの特徴を重量・ドロップの数値で比較しながら、失敗しない選び方を具体的に解説します。

🏃 この記事でわかること
・ブランド名より先に決めるべき「3つの選定軸」
・ナイキ・アシックスほか主要7ブランドの特徴と数値比較
・初心者〜サブ3.5までレベル別のおすすめモデル
・サイズ選びや厚底選びでやりがちな失敗と回避法
目次

そもそも自分に合う一足は何で決まる?最初に押さえる3つの軸

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シューズ選びで最初にやるべきは、ブランドのカタログを開くことではなく、自分の「選定軸」を3つに絞ることです。ここがブレると、どれだけ高機能なモデルを買っても足に合いません。

軸その1|足型との相性が9割。ワイズ(足幅)を必ず測る

シューズ選びの成否は、足型との相性でほぼ決まります。日本人の足は欧米人に比べて幅が広く甲が高い傾向があり、足長(サイズ)だけでなくワイズ(足幅)が合っているかが重要です。ワイズはE〜4Eまで段階があり、同じ27.0cmでも幅が1cm近く変わります。

計測は、夕方の足がむくんだ時間帯に、立った状態で行うのが基本です。座って測るより5mmほど大きく出るためで、走行中の足は座位より膨張するからです。自分の足長・足幅を知らないまま「いつも26.5cmだから」と選ぶと、爪のトラブルや靴擦れの原因になります。注意点として、ブランドによって同じサイズ表記でも実寸が異なるため、数値はあくまで出発点。最終判断は試着で行ってください。

軸その2|クッションと反発、どちらを優先するかを決める

2つ目の軸は、ソールに「守ってほしい」のか「進ませてほしい」のかです。クッション重視のシューズは着地衝撃を吸収して脚を守り、初心者やゆっくり長く走りたい人に向きます。反発重視のシューズは接地時のエネルギーを返して前に進ませ、ペースを上げたい中上級者向けです。

目安として、キロ7分前後でジョグ中心ならクッション型、キロ5〜6分でペース走もこなすなら反発型寄りが快適です。両者の中間にあるのが、近年主流の「厚底だが反発も得られる」デイリートレーナー。注意したいのは、いきなりレース用の高反発カーボンシューズを練習で常用すること。脚への負担が大きく、ふくらはぎやアキレス腱を痛めやすいので、まずはクッション型から入るのが安全です。

軸その3|目的(完走かタイムか)と走行距離をはっきりさせる

3つ目は、何のために走るのかです。フルマラソン完走が目標なのか、サブ4などのタイム短縮なのか、健康維持のジョグなのかで、選ぶべき一足は変わります。完走目標ならクッションと安定性、タイム狙いなら軽量性と反発、ジョグなら耐久性とコスパが優先軸になります。

あわせて月間走行距離も考えます。月50kmのビギナーと月200kmのサブ4ランナーでは、必要な耐久性もシューズの寿命も違います。よくある失敗が、月30kmしか走らない人がいきなり3万円超のレース用カーボンを買い、宝の持ち腐れになるケース。目的と距離を言語化すれば、予算配分の優先順位も自然と見えてきます。

✅ 今日からできるアクション

  1. Step1: 夕方に立った状態で足長・足幅を測りメモする
  2. Step2: 「守ってほしい/進ませてほしい」どちらか決める
  3. Step3: 目的(完走・タイム・ジョグ)と月間距離を書き出す

フォームによっても合うシューズは変わります。着地や脚の使い方を見直したい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

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ナイキ・アシックスほか主要7ブランドの特徴を一気に比較

3つの軸が決まったら、ブランドの個性を知る段階です。各社は「足型の想定」「ソールの思想」がはっきり違います。ここでは代表的な7ブランドを、デイリートレーナー(普段の練習用)の代表モデルで比較します。

ナイキ/アシックス|2大ブランドの思想の違い

ナイキは反発と推進力を前面に出すブランドです。練習用の定番ペガサスは約280g・ドロップ10mmで、弾むような走り心地が持ち味。一方でレース用ヴェイパーフライに代表されるカーボンプレート文化を作った先駆者で、ペースを上げたい人に刺さります。

アシックスは日本人の足型データをもとに設計され、フィット感の良さが武器です。安定性重視のゲルカヤノ32はドロップ8mm前後で、かかとがブレやすい初心者やフルマラソン完走を狙う人を支えます。近年はスーパーブラスト2やノヴァブラストのように「FF TURBO PLUS」などの軽量反発フォームを使った厚底も展開。注意点として、ナイキは前足部がやや細めなので幅広の人は試着必須、アシックスはモデルごとにキャラクターの幅が大きいので用途を絞って選ぶのがコツです。

アディダス/ニューバランス/ホカ|厚底トレンドの主役たち

アディダスはアディゼロシリーズでレース市場を席巻し、Lightstrike Proフォームの反発が特徴。普段履きのスーパーノヴァ系はドロップ10mm前後で安定感があります。ニューバランスはフレッシュフォームX 1080がドロップ6mm・柔らかいクッションで長距離ジョグに快適、ワイズ展開が豊富で幅で悩む人の駆け込み寺になりやすいブランドです。

ホカは厚底ながら軽量という独自路線で、クリフトンは約248g・ドロップ5mmと低ドロップ設計。極厚ソールが着地衝撃を吸収し、膝や脚に不安のある人に選ばれます。注意点として、ホカやニューバランス1080のような低ドロップ厚底は、ドロップの高いシューズから乗り換えるとふくらはぎに張りが出やすいので、最初は短い距離で慣らしましょう。

ミズノ/ブルックス|安定志向の実力派

ミズノはウエーブプレートによる安定性が伝統で、ウエーブライダーはドロップ12mm前後とかかと高め。かかと着地の人やオーバープロネーション(足が内側に倒れる)気味の人を支えます。近年はウエーブリベリオンのように反発を効かせた厚底も投入し、タイム狙いの選択肢が増えました。

ブルックスは日本では知名度が控えめですが、世界的にはゴーストやグリセリンが定番の万能トレーナー。ドロップ10〜12mmのマイルドな履き心地で、クセがなく初心者が外しにくいブランドです。注意点として、ミズノ・ブルックスはドロップが高めなので、フォアフット(前足部)着地に移行したい人にはやや不向き。自分の着地と相性を見極めて選んでください。

👟 ランナー目線の本音
実は「人気No.1だから安心」は危険な選び方です。ランキング上位のモデルはあくまで「最も多くの人に売れた平均値」であって、あなたの足や走り方に合う保証はありません。幅広・甲高なのにナイキの細身モデルを選んで指が痛くなる、逆に細足なのにワイドモデルを選んで足が泳ぐ——こうしたミスマッチは「人気」を基準にした時ほど起きます。ブランドは個性のラベルであって、ランキングの順位ではありません。

主要ブランド代表モデルの重量・ドロップ早見表

各ブランドの練習用代表モデルを数値で並べると、思想の違いがひと目でわかります。下表は普段履きのデイリートレーナークラスを基準にした比較です(同一サイズ帯での目安値)。

📊 データで見る|ブランド別 代表トレーナー比較(ランニングスタイル調べ)
ナイキ ペガサス41:約280g/ドロップ10mm/反発寄り
アシックス ゲルカヤノ32:約290g/ドロップ8mm/安定・クッション
アディダス スーパーノヴァ:約290g/ドロップ10mm/安定
ニューバランス 1080:約270g/ドロップ6mm/柔クッション
ホカ クリフトン:約248g/ドロップ5mm/厚底軽量
ミズノ ウエーブライダー:約275g/ドロップ12mm/安定
ブルックス ゴースト:約280g/ドロップ12mm/万能マイルド

日本人の足に合うのはどのブランド?幅・甲・フィットで見極める

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「結局どのブランドが日本人向き?」という疑問は多いです。答えは「足型タイプによる」ですが、傾向と見極め方ははっきりあります。自分の足を知れば、候補は一気に絞れます。

幅広・甲高ならアシックス/ミズノ/ニューバランスが無難

幅広・甲高の足には、日本ブランドのアシックス・ミズノ、そしてワイズ展開の豊富なニューバランスが合いやすいです。アシックスとミズノは日本人の足型データを設計に反映しており、標準でも窮屈になりにくい木型を採用しています。ニューバランスはD・2E・4Eなど幅の選択肢が多く、サイズ難民の最後の砦になります。

使い方としては、まず標準幅を試し、小指や甲に圧迫を感じたら同モデルのワイド版へ。注意点は、幅広だからと安易にサイズを上げないこと。サイズアップで幅を稼ぐと、かかとが浮いて靴擦れや走行中のブレを招きます。幅の問題は「サイズ」ではなく「ワイズ」で解決するのが鉄則です。

細足・標準ならナイキ/アディダス/ホカもフィットしやすい

足幅が標準〜細めの人は、選択肢が一気に広がります。ナイキやアディダスは前足部が比較的シャープな設計で、細足の人がホールド感を得やすいブランドです。ホカも標準幅中心ですが、極厚ソールが包み込むため、細足でも安定して履けます。

こうした人は、デザインや反発の好みで選んでも失敗しにくいのが利点。ペースを上げたいならナイキ・アディダスの反発系、脚を守りたいならホカの厚底、といった具合に目的優先で選べます。注意点として、細足の人が幅広モデルやワイド版を選ぶと足が中で泳ぎ、ダウンヒルで爪が当たりやすくなります。フィットは「ぴったり」が正解で、「ゆとり」は別物だと覚えておきましょう。

足型がわからない人はシューフィッターのいる店で計測する

自分の足型に確信が持てないなら、計測機器とシューフィッターのいる専門店で測るのが最短です。3D計測で足長・足幅・甲の高さ・アーチの形まで数値化でき、自分が「幅広だと思い込んでいたが実は標準だった」というケースも珍しくありません。

計測は無料で行う店も多く、その場で複数ブランドを履き比べられるのが最大の価値です。使い方としては、計測後に2〜3ブランドを同条件で試し履きし、店内を少し歩いて当たりを確認します。注意点は、計測データを過信しすぎないこと。最終的にはあなたの足が「快適」と感じるかが基準で、数値はその裏付けにすぎません。データと感覚の両輪で選びましょう。

⚠️ 注意したいポイント
ネット通販だけで初めての一足を買うのは避けましょう。同じサイズ表記でもブランド間で実寸は5mm以上ずれることがあり、試着なしの「サイズ表記頼み」は失敗の最大要因です。通販を使うなら、一度店頭で同モデルを試着してサイズを確定させてから注文するのが安全です。

厚底か薄底か|クッションと反発のバランスで選ぶ失敗しない基準

近年のシューズ選びで最も迷うのが「厚底か薄底か」。トレンドは厚底ですが、誰にでも厚底が正解とは限りません。自分の脚力と走り方で判断軸を持ちましょう。

初心者・脚を守りたい人は厚底クッションが安全

ランニングを始めたばかりや、体重が重め・膝に不安がある人は、ソール厚30mm以上のクッション系厚底が安全策です。着地衝撃を吸収して脚へのダメージを抑え、長く走っても疲れにくいのが利点。ホカ クリフトンやアシックス ノヴァブラスト、ニューバランス 1080などが代表格です。

使い方は、ジョグやLSD(ゆっくり長く走る練習)のメイン一足として。キロ6〜7分のペースで脚を守りながら距離を踏むのに向きます。注意点として、厚底は接地感が薄く不安定に感じる人もいること。とくにソールが柔らかすぎるモデルは、脚力の弱い初心者だとかえってグラついて疲れる場合があります。安定性を謳うモデルから試すと失敗しにくいです。

反発を活かしてペースを上げたい中級者はプレート入り厚底

サブ4〜サブ4.5を狙う中級者には、カーボンやナイロンのプレートを内蔵した反発系厚底が選択肢に入ります。プレートが推進力を生み、同じ力でペースを維持しやすくなるのが利点。ナイキ ヴェイパーフライ/ズームフライ、アディダス アディゼロ、アシックス マジックスピードなどが該当します。

使い方は、ポイント練習(ペース走・インターバル)やレース本番で。普段のジョグはクッション系、勝負どころはプレート系と使い分けるのが王道です。注意点として、プレート系は脚が出来ていないと負担が大きく、ふくらはぎや足底を痛めるリスクがあること。まずは練習で短い距離から慣らし、いきなりフル本番デビューさせないのが鉄則です。

【失敗例】厚底に飛びついてアキレス腱を痛めたケース

よくある失敗が、流行に乗って低ドロップの厚底反発シューズをいきなり常用し、ふくらはぎやアキレス腱を痛めるパターンです。ドロップ12mmのシューズから5mmの厚底に乗り換えると、ふくらはぎやアキレス腱の伸張ストレスが急に増えます。これまで使っていなかった部位に負荷がかかるためです。

対策は、新しいドロップのシューズは最初の2〜3回を5〜8kmの短距離に留め、徐々に距離を伸ばすこと。古いシューズと交互に履く「ローテーション」も負担分散に有効です。「いい靴を買ったから一気に距離を増やす」のは故障への近道。シューズの性能と、それを履きこなす脚づくりは別物だと心得ましょう。

厚底クッション系のメリット 注意すべきデメリット
着地衝撃を吸収し脚を守る
長距離でも疲れにくい
初心者・体重重めでも安心
接地感が薄く不安定に感じる
低ドロップは慣れが必要
柔らかすぎるとグラつき疲労

レベル別おすすめモデル|完走目標からサブ3.5まで

レベル別おすすめモデル|完走目標からサブ3.5までの解説画像

ここまでの軸を踏まえ、レベル別に「最初の一足」の方向性を示します。具体的なモデル名は例示で、実際は試着で最終判断してください。

初心者・完走目標|安定クッション系の一足に絞る

これからフル完走を目指す初心者は、安定性とクッションを両立したデイリートレーナー1足で十分です。アシックス ゲルカヤノ/GT-2000、ニューバランス 1080、ブルックス ゴースト、ホカ クリフトンあたりが鉄板。キロ7分前後で脚を守りながら距離を踏めます。

選び方のコツは、反発やタイムを欲張らず「快適に長く走れるか」だけを基準にすること。月50〜100kmを無理なくこなせれば、それが今のあなたに最適な一足です。注意点として、最初からレース用カーボンや上級者向けの薄底レーサーを選ばないこと。脚が出来ていない段階では性能を活かせず、故障リスクだけが上がります。

中級者・サブ4〜サブ4.5|練習用とレース用の2足体制へ

サブ4が見えてきた中級者は、クッション系の練習用とプレート系のレース用、2足体制に移行する時期です。普段のジョグは脚を守る厚底クッション、ペース走やレースは反発系という使い分けで、練習効率とタイムの両方を伸ばせます。

レース用の候補はアシックス マジックスピード、ナイキ ズームフライ、アディダス アディゼロ ボストンなど、フルカーボンの一歩手前の「準レーサー」が扱いやすいです。サブ4ペース(キロ5分41秒)を最後まで維持する助けになります。注意点として、2足体制はシューズの寿命を分散でき結果的に経済的ですが、レース用を練習で履きつぶさないこと。レース用は本番と要所だけに温存しましょう。

上級者・サブ3.5以上|カーボンレーサーを使いこなす段階

サブ3.5以上を狙う上級者は、フルカーボンのレーシングシューズが本領を発揮する領域です。ナイキ ヴェイパーフライ/アルファフライ、アディダス アディオスプロ、アシックス メタスピードなどが該当し、200g台前半の軽量と高反発でペースを押し上げます。

使い方は、ポイント練習とレース本番に限定し、ジョグはクッション系厚底でしっかり回復させる「明確な使い分け」が前提。脚が出来た上級者だからこそ性能を引き出せます。注意点として、カーボンレーサーは耐久距離が短く(おおむね160〜250km程度が反発のピーク)、価格も3万円超と高価。レースとここぞの練習に絞って使うのが、性能と費用の両面で正解です。

レベル別の目標ペースや通過タイムを具体的に知りたい方は、こちらのペース表が役立ちます。

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🏃 押さえておきたいポイント
レベルが上がるほど「1足で全部こなす」から「目的別に使い分ける」へ移行します。初心者は安定クッション1足、中級者は練習用+レース用の2足、上級者はジョグ用・ポイント用・レース用の3足体制が理想です。

初心者がランニングシューズ選びでやりがちな失敗と回避策

ランニングシューズ選びには「初心者あるある」の失敗パターンがあります。先回りして知っておけば、最初の一足から外しません。

【失敗例】サイズをジャストで選び、下りで爪が黒くなった

多い失敗が、普段の靴と同じジャストサイズで選び、長距離や下り坂で足指が前に当たって爪が黒く内出血する「ランナーズトゥ」です。走行中の足は着地のたびに前へ滑り、下りでは特に強く前方へ押されるためです。ジャストフィットは普段履きの基準で、ランニングには不向きです。

対策は、つま先に5〜10mm(指1本分弱)の余裕を持たせること。具体的には普段より0.5cm大きめが目安ですが、かかとはしっかりホールドされる前提です。注意点として、余裕を持たせるのは「つま先」だけで、かかとや甲が緩いのは別問題。かかとが浮くと靴擦れの原因になるので、つま先のゆとりとかかとのホールドを両立させましょう。

デザインや色だけで選んでしまう

見た目で選ぶのは、ランニングシューズでは失敗の入口です。同じブランドでもモデルによって用途・クッション・ドロップがまったく異なり、「カッコいいから」で選ぶと、ジョグしかしない人がガチのレーサーを買ってしまうようなミスマッチが起きます。

回避策は、必ず「自分の用途に合うカテゴリー」を先に決めてから、その中でデザインを選ぶこと。デイリートレーナー、安定系、レーサーといったカテゴリーを絞れば、見た目で選んでも大外ししません。注意点として、型落ち品のセールは狙い目ですが、安さだけで用途外のモデルを買わないこと。安物買いの銭失いにならないよう、まず用途、次に価格、最後にデザインの順で判断しましょう。

1足を履きつぶすまで使い、買い替え時期を逃す

初心者が見落としがちなのが、買い替え時期です。ミッドソールのクッションは見た目がきれいでも、走行距離500〜700kmあたりで反発と衝撃吸収が劣化します。アウトソールが減っていなくても、内部のフォームはへたっているのです。

対策は、購入時に走行距離を記録し、500kmを目安に状態をチェックすること。アプリやランニングウォッチでシューズごとの距離管理ができます。注意点として、へたったシューズを履き続けると着地衝撃が増え、膝や足底を痛める原因になります。「もったいない」が故障につながっては本末転倒。シューズは消耗品と割り切り、計画的に買い替えましょう。

✅ 失敗回避チェックリスト

  • ☑ つま先に指1本分弱の余裕があるか
  • ☐ かかとはしっかりホールドされているか
  • ☐ 用途カテゴリーを先に決めてから選んだか
  • ☐ 走行距離を記録して買い替え時期を管理しているか

価格・耐久性・買い替え時期|ランニングシューズのコスパを最大化する

シューズは消耗品だからこそ、価格と耐久性のバランスが大事です。高ければ良いわけでも、安ければ損というわけでもありません。コスパの考え方を整理します。

価格帯ごとの相場と「最初の一足」の予算感

ランニングシューズの相場は、デイリートレーナーが1万〜1万5,000円、準レーサーが1万5,000〜2万円、フルカーボンのレーサーが2万5,000〜3万5,000円が目安です。初心者の最初の一足は、1万〜1万5,000円のクッション系トレーナーで十分。ここに過剰な投資は不要です。

使い方として、まずは無理のない価格帯で「走る習慣」を作り、続けられそうなら2足目以降にステップアップ投資するのが堅実です。注意点として、型落ちの旧モデルはセールで数千円安くなることが多く、性能差はわずかなので狙い目。ただし在庫のサイズ・ワイズが限られるため、自分の足型が手に入るかが前提です。

1kmあたりコストで考える「本当のコスパ」

本当のコスパは、価格そのものではなく「1kmあたりの単価」で測ると見えてきます。たとえば1万2,000円のトレーナーが600km持てば1kmあたり20円。3万円のカーボンレーサーが200kmで反発のピークを過ぎるなら1kmあたり150円です。

この視点で見ると、普段のジョグを高価なレーサーで走るのがいかに非効率かがわかります。使い分けの目安は、距離を稼ぐ練習は耐久性の高いトレーナー、勝負どころだけ高反発レーサー。注意点として、安くても耐久性が極端に低いモデルは1kmあたり単価が逆に高くつくこともあります。価格と耐久距離をセットで見るのがコスパ判断の核心です。

耐久性を伸ばす使い方とローテーション術

シューズを長持ちさせる最大のコツは、2足以上を交互に履く「ローテーション」です。連続使用するとミッドソールのフォームが回復しきらないうちに次の衝撃を受け、へたりが早まります。1日休ませると素材がある程度復元するため、交互運用は寿命を延ばします。

あわせて、走行後は陰干しで湿気を抜き、洗濯機での丸洗いは避けること。熱や強い圧力はフォームと接着を傷めます。注意点として、雨の日用と晴れの日用を分けると一気に劣化が進みにくくなります。シューズは履き方ひとつで寿命が数百km変わる消耗品。丁寧に扱えば、結果的に買い替え頻度も費用も抑えられます。

シューズの寿命は走行距離で決まるため、自分が月にどれくらい走るかを把握しておくと買い替え計画が立てやすくなります。

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まとめ|ブランドより「3つの軸」で選べば一足は外さない

ランニングシューズ選びは、ナイキかアシックスかほかのブランドか、というブランド名の勝負ではありません。「足型との相性」「クッションと反発のバランス」「目的とレベル」の3つの軸を先に固めれば、どのブランドからでもあなたに合う一足にたどり着けます。各社は思想と足型想定が違うだけで、優劣ではなく個性の違いです。自分の足と走り方を知り、それに合うキャラクターを選ぶ——これがすべての出発点です。

最後に、この記事の要点を整理します。

✅ この記事の要点

  • 選定軸は「足型」「クッションと反発」「目的とレベル」の3つ
  • 幅広・甲高はアシックス/ミズノ/ニューバランスが無難
  • 細足・標準はナイキ/アディダス/ホカもフィットしやすい
  • 初心者は安定クッション1足、中級者は2足、上級者は3足体制
  • サイズはつま先に指1本分弱の余裕、かかとはホールド
  • ミッドソールは500〜700kmで劣化、計画的に買い替える
  • 2足ローテーションで寿命とコスパを最大化

まず今日やるべき最初の一歩は、夕方に自分の足長・足幅を測ることです。数値がわかれば、店頭で候補を一気に絞れます。そのうえでシューフィッターのいる専門店で2〜3ブランドを試し履きし、「快適に長く走れる」と感じた一足を選んでください。高機能なシューズより、あなたの足に合った一足こそが、走り続けるための最良の相棒になります。さあ、まずは足を測ることから始めましょう。

足型計測やシューズの基準については、アシックスやナイキの公式サイト、日本陸上競技連盟(JAAF)の情報もあわせて確認すると確実です。アシックス公式ナイキ公式日本陸上競技連盟

※掲載の価格・重量・スペックは記事作成時点の目安です。最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

フルマラソン完走を目指して日々トレーニング中の市民ランナー。シューズ選びやトレーニングメニュー、大会レポートなど、走ることを楽しむすべての人に役立つ情報を発信しています。初心者ランナーの気持ちに寄り添った記事を心がけています。

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