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「ライバルフライ5」で検索したのに、出てくるのは4ばかり。ナイキ公式ストアを開いても5という数字はどこにも見当たらず、海外サイトには「Rival Fly 5 Review」という記事が並んでいる。この食い違いに戸惑って、この記事にたどり着いた方が多いはずです。
結論から書きます。2026年9月2日時点で、ナイキ日本公式サイトにも米国公式サイトにも「ライバルフライ5」は存在しません。日本公式で買えるのは「ナイキ ズーム ライバル フライ 4」と、そのカラー展開である「ナイキ ズーム ライバル フライ 4 グラム」の2つだけです。つまり、シリーズの現行モデルは4代目のままで、5はまだ影も形もない状態です。
ただし「じゃあ待とう」と決めるのは早いかもしれません。3代目から4代目までは約3年空いていて、4代目の発売は2024年10月4日。単純にサイクルを当てはめると、次が出るのはまだ先という計算になります。この記事では、公式スペックで4代目の中身を分解したうえで、待つべき人・今買うべき人の線引きまで具体的に整理します。
・ライバルフライ5は未発売。現行は4代目の「ズーム ライバル フライ 4」
・公式スペックは27cm片方で約231g、オフセット8mm、定価12,100円
・3代目→4代目は約3年。次期モデルを待つ根拠は今のところ薄い
・値下げ幅はカラーで大きく違い、同じ靴が8,499円まで下がることもある
「ライバルフライ5」を探すと必ず4にたどり着く理由

ナイキ日本公式サイトに「5」は1足も並んでいない
ナイキ日本公式サイトの検索窓に「ライバル フライ」と入れると、返ってくるのは「ナイキ ズーム ライバル フライ 4」と「ナイキ ズーム ライバル フライ 4 グラム」の2種類だけです。5という数字がついた製品ページは1つもヒットしません。米国公式サイトで「rival fly」を検索しても、返ってくるのはRival Distance、Rival Sprint、Rival Waffle 7、Rival XC 7といった陸上競技用のスパイクやレーシングシューズで、Rival Flyシリーズそのものが並んでいない状態です。
これは「在庫切れで一時的に消えている」のとは意味が違います。ナイキは近日発売の製品を「Coming Soon」として公式サイトに掲載しますが、そこにもライバルフライの次期モデルは入っていません。ティザー画像もプレスリリースも確認できません。つまり現時点では、発売日の予想どころか「開発中かどうか」すら公式には何も出ていないというのが正確な状況です。
調べるときの注意点として、ナイキの検索結果は在庫のあるカラーだけを表示します。だから「今日は見つからなかったが明日は出る」ということはあり得ます。ただし新モデルの初出は必ず製品ページの新設という形を取るので、シリーズ名で検索して4しか出てこない状態が続いているうちは、5は市場に存在しないと判断して問題ありません。
海外の「Rival Fly 5」レビュー記事を信じてはいけない
英語で「Rival Fly 5」を検索すると、レビュー記事が上位に出てきます。ところが中身を開くと、重量もドロップも価格も発売日も一切書かれていません。「プレートが入っていて前足部の反発がある」「アウトソールのラバー被覆が多いので耐久性が期待できる」といった、どのシューズにも当てはまる一般論だけで構成されているのが実態です。
未発売の製品名で記事を先に用意しておき、検索需要を拾う手法は珍しくありません。数字を1つ上げただけのモデル名は検索されやすく、しかも競合が少ないため、実物を持たないまま書かれた記事が上位に残りやすい構造があります。ランナーとしては、スペック数値が1つも書かれていないレビューは実物確認なしと判断するのが安全です。
見分け方は単純で、重量・オフセット・価格・品番の4つが具体的に書かれているかを確認することです。ナイキの製品ページには必ず「重量:約231g(27cm片方)」「オフセット:8mm」「スタイル:FV6040」のように記載があります。これらが引用されていない記事は、公式ページを見ずに書かれた可能性が高いと考えてください。
3代目→4代目は約3年。次が来るとしたらいつか
シリーズの更新サイクルから逆算すると、5の登場時期はある程度読めます。ライバル フライ 3は2021年発売で、ナイキ日本公式サイトの製品ページはすでにHTTP 404となり掲載が終了しています。後継の4代目が日本で一般発売されたのは2024年10月4日。発売に先立ち、2024年9月27日から10月3日までスポーツデポ・アルペン・Alpen TOKYOで先行販売が行われました。
3代目から4代目までの間隔は約3年です。ペガサスのように毎年更新されるラインとは異なり、ライバルフライは価格を抑えた入門レーシングという位置づけのため、モデルチェンジの頻度が低く設定されています。4代目が2024年秋に出たことを踏まえると、同じサイクルなら次の更新は2027年前後という計算になります。
もちろんナイキがサイクルを早める可能性はゼロではありません。ただ「来月出るかもしれないから買い控える」という判断の根拠にするには弱すぎます。今シーズンにレースを控えているなら、5を待つ前提でスケジュールを組むのは現実的ではありません。
ライバル フライ 3の発売は2021年、4代目の一般発売は2024年10月4日。世代間隔は約3年。ナイキ日本公式サイトで3代目の製品ページはすでに404となっており、4代目が現行の唯一の選択肢です(出典:ナイキ公式サイト)。
231gと8mm|4代目のスペックを数字で分解する
27cm片方で約231g、28cmで約258g
ナイキが公表している重量は、27cm片方で約231g、メンズサイズ28cmで約258gです。数字が2つあるのは表記の基準が違うためで、新しい品番の製品ページでは27cm片方、旧品番のページでは28cmで記載されています。比較するときは基準をそろえないと10%以上ずれるので注意してください。
231gという数字は、厚底トレーニングシューズが270gから300gあたりに集まる中で明確に軽い部類です。片足で数十グラムの差でも、フルマラソンなら2万歩以上その差を持ち上げ続けることになります。テンポ走で脚が終盤まで動くかどうかは、この積み重ねで変わってきます。
一方で軽さには代償があります。軽量化はミッドソールの量を削ることで実現されるため、着地衝撃の吸収量は厚底モデルより少なくなります。体重が重めのランナーや、月間走行距離が伸びていない段階のランナーが毎日これを履くと、ふくらはぎと足底への負担が先に来ます。軽さは「速く走る日の武器」であって「毎日の保険」ではない、と割り切るのが正解です。
オフセット8mmが決めるのは「前に転がる量」
公式のオフセットは8mmです。オフセット(ドロップ)はかかとと前足部の高低差のことで、この数値が大きいほどかかとが高く、体重が自然に前へ流れます。オフセット10mmのペガサス 42より低い設定で、かかと着地を強く後押しする性格ではありません。
8mmは、かかと着地から中足部着地への移行期にいるランナーにとって扱いやすい領域です。かかとから入っても違和感がなく、ペースを上げてミッドフット寄りになっても破綻しません。ロードのテンポ走とレースの両方に使う想定なら、この数値は無理のない選択です。
注意したいのは、普段オフセットの低いレース用シューズから8mmへ上げるケース、あるいはオフセットの高いジョグ用シューズから急に下げるケースです。どちらもアキレス腱とふくらはぎへの負荷配分が変わるため、いきなり距離を踏むと張りが出ます。最初の2〜3回は短めのジョグで慣らしてから、テンポ走に投入してください。
Cushlon 3.0と前足部Air Zoomの役割分担
ミッドソールにはCushlon 3.0フォームが使われ、前足部にAir Zoomユニットが仕込まれています。ナイキ公式は3代目との比較で「柔軟性と反発性が向上した」と説明しており、フォーム全体でクッションを担保しつつ、蹴り出しの一点だけをエアで跳ね返す構成です。
この構成が効くのは、キロ5分前後まで上げたときです。前足部で強く地面を押す局面が増えるほどAir Zoomの反発が返ってくるため、同じ努力度でもピッチが落ちにくくなります。逆にキロ7分台のゆるいジョグでは、前足部にかかる圧が足りずエアが仕事をしないまま終わります。
デメリットもはっきりしています。ZoomXのような超軽量フォームと比べると、Cushlon 3.0はエネルギーリターンの絶対量で劣ります。反発を「フォームが返してくれる」のではなく「自分で押した分だけ返ってくる」タイプなので、脚力が落ちる終盤ほど失速しやすい性格です。30km以降で脚が止まりやすい人は、この特性を頭に入れて配分を組んでください。
3代目から変わった中足部のナイロンシャンク
4代目で追加されたのが中足部の丈夫なプラスチックパーツ、いわゆるナイロン製シャンクです。ナイキ公式は「ライバル 3よりも素早く反発性に優れた体重移動を実現」と説明しています。土踏まずの下でソールがねじれるのを抑え、かかとから前足部への荷重移動を直線的にする部品です。
体感として変わるのは、ペースを上げたときの「もたつき」です。シャンクがないシューズは接地時間が長くなるとソールが中央でたわみ、力が横へ逃げます。ここが硬いと、その分だけ蹴り出しが早く始まります。ハーフやフルの後半でフォームが崩れかけたときほど、この安定性は効きます。
ただしカーボンプレートのような推進力を期待すると肩透かしを食らいます。シャンクはあくまでねじれ止めであり、レバーのように身体を前へ倒す部品ではありません。「プレート入りの安価版」という理解で買うと、思っていた反発が返ってこず期待外れになります。

「ライバルフライ4って、結局ペガサスより安いだけの入門シューズなんじゃないの?」——ランニング仲間からいちばんよく飛んでくる質問がこれです。実売価格は税込11,…
定価が11,000円と12,100円に割れている本当の理由

品番が変わると定価も変わる
ナイキ公式サイトを見ると、同じ「ズーム ライバル フライ 4」なのに定価が2つ存在します。旧品番FV6040系のカラーは11,000円、新しいIO8267系のカラーは12,100円です。中身のスペックは重量もオフセットも同じで、違うのは投入時期とカラーだけです。
これは値上げが品番の切り替えタイミングで反映されるためです。4代目の発売時の税込価格は11,000円でしたが、後から追加されたカラーでは12,100円が設定されています。同一モデルでありながら、公式ストア内で価格が併存している状態です。
買う側から見れば、旧品番のカラーが残っているうちは同じ靴を安く買えることになります。ただし旧品番のカラーは補充されないため、サイズ欠けが先に進みます。サイズが合うカラーが11,000円で残っていたら、それは在庫が尽きるまでの期間限定の状態だと考えてください。
公式ストアの値下げ幅はカラーで大きく違う
公式ストアの値下げは一律ではありません。定価11,000円のFV6040系カラーが9,399円まで下がっている一方で、定価12,100円のIO8267系カラーは10,299円、同じく定価12,100円の「グラム」カラーは8,499円まで下がっています。定価が高いカラーのほうが最終的に安く買えるという逆転が起きています。
「グラム」はナイキがRival Distance GlamやRival Sprint Glamといった陸上競技シューズにも使うカラー名で、スペック上の差はありません。重量約231g、オフセット8mmは標準モデルと同一で、変わるのは配色だけです。配色にこだわりがないなら、値引き率だけで選んで問題ない領域です。
注意点は、値下げ対象は日々入れ替わるということです。今日8,499円のカラーが来週も同じとは限りませんし、サイズによっては値下げ対象外のこともあります。狙っているサイズがある場合は、価格だけでなく在庫の残り方を同時に見てください。
「安いカラーを待つ」戦略の落とし穴
値下げを待つ判断は、レースの予定がない時期にだけ有効です。実は、この靴でいちばん多い後悔は「待っていたら自分のサイズだけ消えた」というパターンです。人気サイズの26.5cmから27.5cmは在庫の減りが早く、値下げが深くなる頃には両端のサイズしか残っていない、ということが起こります。
もう1つの落とし穴は、レース直前に届いた靴をぶっつけ本番で履いてしまうことです。新品のシューズはアッパーが硬く、足入れの感覚が馴染むまで数回のランが必要です。安く買えても本番で靴擦れを起こしたら、節約した金額は何の意味も持ちません。
逆に言えば、次のレースまで2か月以上あるなら待つ価値はあります。その間に別の練習用シューズを回せる人なら、値下げの底を狙う戦略は合理的です。判断軸は「価格差」ではなく「レースまでの残り日数」だと考えてください。
公式ストアの値下げ価格はカラーとサイズ単位で設定され、日々入れ替わります。同じモデルでも定価が11,000円と12,100円で併存しているため、「割引率」だけで比べると判断を誤ります。比べるべきは支払う金額そのものです。
どんなランナーに刺さる?ペースと距離で見る適性
サブ4〜サブ4.5層のテンポ走に噛み合う
この靴がいちばん機能するのは、キロ5分前後から5分30秒あたりのテンポ走です。フルマラソンで4時間から4時間30分を狙う層が、週1回の閾値走やペース走で使う想定に噛み合います。231gという重量なら足を回す動作の抵抗が小さく、オフセット8mmでかかと着地からミッドフットへの移行も許容されます。
距離としては、10kmから20kmくらいの範囲が扱いやすいゾーンです。ミッドソールの量が控えめなので、それ以上の距離を毎回この靴で踏むと脚のダメージが蓄積します。週末のロング走は別のクッション系シューズに任せ、質を上げる日だけこの靴を履く、という使い分けが噛み合います。
合わないのは、キロ6分30秒より遅いペースが中心の人です。前足部のAir Zoomは圧がかかって初めて反発するため、遅いペースでは硬い薄底として感じられます。「軽くて速そうだから」という理由だけで選ぶと、走った翌日に脚の張りだけが残ることになります。
初マラソンの本番靴という選択
初マラソンの本番靴として、この価格帯のレーシングシューズは現実的な選択肢です。ナイキ公式の位置づけも「ロード レーシングシューズ」であり、軽量で薄型のデザインと説明されています。完走が目標の段階で数万円のカーボンシューズを買う必要はなく、練習で履き慣れた靴をそのまま本番に持ち込めるのは大きな利点です。
使い方としては、レース2か月前から週1回のペース走で足を慣らし、30km走を1本この靴で通しておくのが目安です。そこで足裏やふくらはぎに違和感が出なければ、本番で使える確認が取れます。逆に30km走で終盤に脚が売り切れるようなら、本番はもう少しクッションのある靴に変える判断ができます。
注意点は、完走ペースがキロ7分を超える見込みの人には向かないことです。フルを5時間30分以上かけて走る場合、地面と接している時間が長くなるぶん薄型ソールの負担が積み上がります。この場合はクッション量の多いモデルを選ぶほうが、結果として速く完走できます。
毎日のジョグ用に買うと失敗する
よくある失敗が、「1足で全部まかなおう」として毎日のジョグに使ってしまうケースです。軽くて価格も抑えめなので、練習用シューズをこれ1足に集約したくなる気持ちはわかります。ところが231gの軽量レーシング設計は、日々のジョグに必要な緩衝を意図的に削っています。
結果として起きるのが、走り始めて3週間から1か月ほどでふくらはぎの張りが抜けなくなる状態です。原因は単純で、着地衝撃のうちシューズが吸収する分が減り、その差を脚の筋肉が肩代わりしているためです。ペースを落としても解決しません。むしろ遅いペースのほうが接地時間が長く、負担は増えます。
対策は、ジョグ用にクッション量の多い1足を別に用意し、この靴は週1〜2回に限定することです。1足で全部やろうとするより、2足を交互に使ったほうがソールの寿命も延びます。同時に買うのが予算的に難しいなら、まずジョグ用を買い、レーシングは次のボーナスまで待つ順番のほうが故障リスクは下がります。
実は「速い人ほど出番が減る」1足
意外と知られていないのですが、この靴は走力が上がるほど使い道が狭くなります。サブ3.5より速い層になると、レース本番はカーボンプレート入りに移り、ジョグは厚底クッションに移るため、真ん中の役割が消えていくからです。
逆に言えば、サブ4前後の層にとってはレースと練習をまたいで使える貴重なポジションにいます。1足でテンポ走とレースの両方を担当できる価格帯は限られていて、そこにきちんと収まっているのがこのモデルの立ち位置です。「上位互換があるのに選ばれる理由」は、性能ではなく守備範囲の広さにあります。
だからこそ、買う前に自分の使い方を決めておく価値があります。レース専用にするのか、テンポ走の常用靴にするのかで、買うべきサイズも慣らし方も変わります。使い道が決まらないまま買うと、結局どちらにも中途半端な1足になります。
テンポ走とレース本番を1足でまかないたいなら、231gでオフセット8mmのこの1足▼
市民ランナーの現場で起きているのは「安いから練習用に」という買い方の失敗です。この靴の設計思想はレーシングであって、デイリートレーナーではありません。価格帯ではなくカテゴリーで選ぶと、履き分けの判断を間違えずに済みます。
公認レースで履けるのか|40mmルールとの関係
道路競技の上限は40mm、トラックは20mm
日本陸上競技連盟の競技用靴規程では、靴底の最大の厚さが種目ごとに定められています。道路競技(競走・競歩)は40mm、トラック競技・ハードル・障害物競走およびフィールド種目は20mmです。クロスカントリーはスパイクシューズなら20mm、ノン・スパイクシューズなら40mm。マウンテンレースとトレイルレースには制限がありません。この規定は2024年11月1日以降に適用されています。
マラソンやハーフマラソンは道路競技にあたるため、上限は40mmです。ナイキはこのモデルのスタックハイトを製品ページで公表していませんが、公式の説明は「軽量で薄型のデザイン」であり、上限に近づく構造ではありません。厚底規制を気にする必要がある1足ではない、というのが実務上の答えです。
詳細な規定は日本陸上競技連盟の競技用靴規程のページで確認できます。市民マラソンの多くは公認大会として開催されるため、記録を残す意図があるなら一度は目を通しておく価値があります。
ナイロンシャンクは「プレート」なのか
4代目には中足部にナイロン製シャンクが入っています。これをカーボンプレートと同じものだと考える人がいますが、役割はまったく別です。シャンクは土踏まず部分のねじれを抑える補強材で、全長にわたって体を前へ倒すレバーとして働くプレートとは構造も配置も違います。
規程上も、剛性板の有無そのものが禁止されているわけではありません。道路競技で問われるのは靴底の厚さであり、シャンクが入っているから履けないという話にはなりません。安心して公認大会に持ち込めます。
ただし体感を誤解すると練習設計を間違えます。プレート系のシューズは接地時間を短くして脚の負担を減らす方向に働きますが、シャンクにその効果は期待できません。「プレート入りだから脚が残るはず」と考えて距離を伸ばすと、想定より削られます。
記録を狙う日に気をつけたいこと
公認記録を狙う日は、靴そのものより「その靴で何km踏んできたか」のほうが重要です。ミッドソールの反発は走行距離とともに落ちていきます。軽量モデルは元のフォーム量が少ないぶん、へたりを体感しやすい傾向があります。
目安として、レース本番用に下ろした1足は、練習で慣らす分と本番を合わせて使うのが現実的です。慣らし走を数回、30km走を1本、そして本番。この程度なら反発は十分残ります。逆に半年間テンポ走で使い倒した靴を本番に持ち込むと、練習で出せていたペースが出ません。
もう1つ、雨のレースでは接地感が変わります。アウトソールが濡れた路面でどう食いつくかは、事前に雨の日のジョグで一度確かめておくと安心です。本番当日に初めて濡れた路面を走ると、下りのコーナーで踏み込めず、無駄にブレーキをかけることになります。
- ☑ 出場予定の大会が公認大会かどうかを確認した
- ☐ 道路競技の靴底上限40mmという基準を把握した
- ☐ 本番用の1足で慣らし走と30km走を済ませた
- ☐ 雨天時の路面で一度走って接地感を確かめた
サイズとフィットでつまずかないための手順
薄型設計ゆえに「捨て寸」の感覚が変わる
薄型のレーシングシューズは、厚底モデルと同じ感覚でサイズを選ぶと合いません。ソールが薄いぶん足が沈み込む量が少なく、同じ表記サイズでも前後方向の余りが少なく感じられます。普段のジョグ用より0.5cm大きく買っている人は、その差分を一度リセットして考えてください。
実務的な判断基準は、立った状態でつま先に1cmから1.5cm程度の余裕があることです。レース終盤は足がむくむため、余裕がゼロだと爪を痛めます。逆に余りすぎると、ペースを上げたときに足が前に滑って靴擦れの原因になります。
ナイキ公式のサイズ表記はモデルごとに微妙に違います。ペガサス 42は前足部とつま先部分に余裕を持たせた設計に変わっており、同じナイキでも足入れ感は同一ではありません。過去のナイキのサイズをそのまま当てはめず、モデル単位で確認する姿勢が必要です。
通気孔付きシュータンとソックスの相性
4代目のシュータンは、レースにインスピレーションを得た通気孔付きの仕様で、パッドが増量されています。甲の当たりが柔らかくなった一方で、厚手のソックスを合わせると甲まわりが窮屈になりやすい構造です。
合わせるソックスは、薄手から中厚手のランニング用がバランスを取りやすい選択です。日常用のコットンソックスは汗を含んで厚みが増すため、フィットが走行中に変化します。とくにフルマラソンでは後半に足がむくむので、初期状態できつめだと終盤に耐えられません。
試すときは、必ず本番で使う予定のソックスを履いて試着してください。ソックスを変えるだけでハーフサイズ分の差が出ることは珍しくありません。靴とソックスはセットで1つのフィットだと考えるのが実務的です。
通販で買って失敗するパターン
もう1つの典型的な失敗が、値下げされたカラーを通販で衝動買いし、届いてから幅が合わないと気づくケースです。値下げ品は交換や返品の条件が通常品と異なることがあり、「安く買えたのに履けない1足」が下駄箱に残ります。
原因は、レーシング設計のシューズが前足部を絞り気味に作っている点にあります。足幅が広めの人や甲が高い人は、長さが合っていても小指側が当たります。ペースを上げるほどこの当たりは強くなるため、ジョグでは平気でもテンポ走で痛みが出るという時間差の失敗になりがちです。
- Step1: 実店舗で足長と足幅を計測し、レーシング設計の幅が合うかを確認する
- Step2: 本番で使う予定のソックスを履いて試着し、つま先の余裕を確かめる
- Step3: サイズが確定してから、公式ストアで在庫のあるカラーと価格を見比べて買う
ライバルフライ5を待つか、今ある3足から選ぶか
ナイキ3モデルを重量・オフセット・価格で並べる
待つか買うかを決める前に、いま公式で買えるナイキ3モデルを同じ基準で並べておきます。重量は27cm片方、価格は定価、いずれもナイキ公式サイトの記載に基づいたランニングスタイル調べの整理です。
| モデル | 重量 | オフセット | 定価 |
|---|---|---|---|
| ズーム ライバル フライ 4 | 約231g | 8mm | 12,100円 |
| ズーム フライ 6 | 約244g | 8mm | 18,700円 |
| ペガサス 42 | 約280g | 10mm | 17,600円 |

ズーム フライ 6はZoomXフォームとカーボンファイバー製Flyplateを積んだレース寄りの1足で、定価は18,700円。ペガサス 42はReactXフォームとカーブしたフルレングスのAir Zoomユニットを備えた毎日のジョグ用で、定価17,600円、オフセット10mmです。ライバル フライ 4は重量でも価格でも最も軽い側に位置しています。

「ズームフライ6の重さって結局どれくらい?前作から軽くなったって聞くけど、その差で走りは変わるの?」――厚底カーボンシューズを練習やレースに取り入れたいランナー…
待つ価値がある人の条件
ライバルフライ5を待つ判断が成立するのは、次の3つがすべて当てはまる場合です。1つ目は、今シーズンにエントリー済みのレースがないこと。2つ目は、現在使っているレーシングシューズがまだ使える状態にあること。3つ目は、モデルチェンジで何が変わるかを見てから決めたい理由があること。
この条件がそろっているなら、無理に今買う必要はありません。むしろ4代目が値下げされる局面が続いているので、次期モデルが出れば旧作としてさらに下がる可能性もあります。急がないなら、待つコストは実質的に発生しません。
ただし前提として、次期モデルの発売時期は公式に何も出ていません。3代目から4代目までが約3年だった事実から推測しているだけです。「半年待てば出る」といった具体的な期待を前提に予定を組むのは避けてください。
待たないほうがいい人の条件
逆に、次のレースが3か月以内にある人、いま履いている靴のソールがすり減っている人、テンポ走用の1足を持っていない人は、待つ理由がありません。走力は待っている間に積み上がりませんし、合わない靴で走り続けるほうが故障のリスクが高くなります。
とくにサブ4を今シーズンの目標にしているなら、レース2か月前には本番靴を確定させておきたいところです。慣らし走と30km走を経てから本番に臨む流れを考えると、逆算できる時間は思ったより短くなります。
価格面でも待つメリットは限定的です。現在は定価11,000円のカラーが9,399円、定価12,100円のカラーが8,499円まで下がっている状態で、これは新モデル登場後の在庫処分と大きく変わらない水準です。底値に近いタイミングを逃す可能性のほうが現実的なリスクです。
レース1本先を見て決める
判断に迷ったら、次に出る大会ではなく「その次」の大会まで含めて考えると答えが出やすくなります。1年で2本走る人なら、1足を2シーズン使う想定になり、今買っても使い切れます。年に1本だけなら、次期モデルを見てから決めても実害はありません。
また、練習の中身によっても答えは変わります。週1回でも閾値走を入れているなら、軽量シューズの出番は年間を通じて多くなります。ジョグしかしていない段階なら、レーシングシューズよりクッション系を1足足すほうが効果が出ます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 27cm片方で約231gと軽い オフセット8mmで着地を選ばない 公式ストアで値下げ幅が大きい | 毎日のジョグには緩衝が足りない カーボンのような推進力はない キロ6分30秒より遅いと反発が出にくい |

「ペガサス42って、結局41から何が変わったの?」——ナイキのランニングシューズを買い替えるタイミングで、この疑問にぶつかる市民ランナーは多いはずです。ネットを…
まとめ
まず今日やるべきことは、次のレースまでの残り日数を数えることです。3か月を切っているなら待つ選択肢は消え、いま在庫のあるサイズとカラーから選ぶ段階に入ります。3か月以上あるなら、実店舗で足を計測して自分に合うサイズを確定させたうえで、公式ストアの値下げ状況を週単位で見ていくのが得策です。どちらの場合も、レース本番の前に30km走を1本この靴で通しておくと、本番で迷わずに済みます。
※価格・在庫・カラー展開は変動します。購入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。




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